鉢の中の金魚

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JAXA筑波宇宙センター 一般公開2017

 2017年9月30日、JAXAの筑波宇宙センターの特別公開がありました。羅列ではありますが、撮影した写真と簡単な解説を書き連ねていきます。なお撮影機材はOlympus OM-D E-10II、主にキットレンズのパンケーキ君を使ってます。ブログで使用している写真は画質落としてますのでご容赦を。

 

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▲GCOM-C / しきさい

 今年度打ち上げ予定の地球観測衛星「しきさい」。SGLIというマルチバンドのセンサを搭載し、大気・陸域・水域・雪氷などありとあらゆる地球の姿を観測できる。かっこいい!

 また近くにはALOS / だいちの展示もあり、ALOS-3が6バンドの光学センサ、ALOS-4がSAR観測という体制になるそうです。ALOS-3は観測幅をそのままに分解能が上昇し、ALOS-4は空間分解能を同じのまま観測幅を広くするそうです。あとALOS-4にはALOS-2と同じく船舶用のAIS受信機も取り付けられるそうで、SARとAISで某国からの不審船をキャッチするんだとかどうとか。ALOSシリーズの今後に期待!

 

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▲水ロケットのイプシロン

 当日会場ではペットボトルに水を詰めて空に飛ばす「水ロケット」の体験ができた。子どもたちの列で大盛況。いや自分の家でも作れますよね??

 で、大人たちは全長7~8mの巨大ロケットを作ったわけです。僕は見れませんでしたが、ツイッターの動画だとそこそこ飛んでいたようです。よく作ったなあ……大人の本気って怖い。

 

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▲セントリフュージ

 NASAの都合によりキャンセルされた、ISSの実験モジュールです。詳しくはWikipediaを参照していただきたいですが、予算さえあれば実際に使われていた実機です。雨ざらしのため徐々に黒ずんでいますね……かわいそうに。

 

 

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▲宇宙やきいも

 再突入時の熱で焼き芋はおいしく調理できるのか!? という発想を真面目に検討してみたらしい。カプセルの厚みを変えることで温度管理ができ、それで調理できるらしいです。JAXA学会の一環として行われたポスターセッション、これはもちろんジョークですが、バッテリーやベアリングに関するガチの発表もありました。こういうの嫌いじゃないよ。もっとやれ。

 

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ADEOS-II / みどりII

 日本最大の地球観測衛星「みどりII」です。マイクロバスを超える大きさがあり、センサも当時最新鋭のものを詰め込んだ意欲作、まさに威風堂々といった出で立ちです。みどりサマまじかっこいい!!

 

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 ISS / うめ

 JAXAの前身機関であるNASDAが初めて開発した実用衛星です。地球の回りの電波を調べるために作られました。なにげに略称がISSで、国際宇宙ステーションと同じです。

 

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 ▲Int-Ball

 宇宙用のドローン、Int-Ball。地上からの遠隔操作で移動・回転が出来、内蔵のカメラで撮影を行うことができます。これにより宇宙飛行士の作業負担を減らすことができるのです。Int-Ball自体の大きさはそこそこありますが、ジャイロやリアクションホイール、CPUなどの電子機器は非常にコンパクトでした。近未来を予感させる面白いロボです。そのうち自律飛行とかもできるようになるのかな……楽しみですね

 

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 ▲大西宇宙飛行士

 2016年7-10月、国際宇宙ステーションに長期滞在を行った大西卓哉宇宙飛行士。ISSとHTVの管制室の見学列でファンサービスを行っていました。

 

 あとは初公開の電波暗室ISSとの管制室、HTV/こうのとりの管制室などを見学させてもらいました。どれも撮影禁止でしたので写真はありませんが、電波暗室は体育館のような空間一面に▲のトゲトゲが敷き詰められていて特殊、人間のいる場所ではなく機械の世界だなと感じました。管制室はスクリーンやモニタに情報が沢山流れていますが、人間味がにじみ出てましたね。

 

 そんなわけでJAXA筑波の特別公開、ダイジェストでお送りしました。ではでは。